今日は何の日?
今日は地下鉄記念日。
1927年(昭和2年)のこの日、上野~浅草間に日本初の地下鉄(現:東京メトロ銀座線)が開業しました。
ということで今回はそんな日にぴったりのこちら。
地下鉄に乗って(講談社文庫)
浅田次郎
ある日、地下鉄の階段を上がるとそこは30年前の町。その日は高校生で自殺した兄の命日だった。
現在と過去を行き来するうちに、さまざまな真実を知っていくことに…
30年前にタイムトリップをしてしまうという、ファンタジー要素を含む作品。
ファンタジーをあまり読まない私ですが、引き込まれました。
とても複雑な家庭環境に育った主人公・真次。
初めの印象は、とにかく父親がサイテーだということ。
読み進めていくうちに、時代に翻弄されながらも懸命に生きる人々の人生が明らかになり、いろいろな人物がつながっていきます。
アムールはなかなかの重要人物だなと思ったら…なるほど、そういう展開か!という感じ。
切ない思いや気持ちがたくさん。
真次の弟である圭ちゃんの気持ちや、みち子の思いや境遇。
最後のみち子の展開には泣けてしまいました。
真次の会社の社長の優しさにもグッときます。
登場する人たちそれぞれがが抱えている切ない気持ちや、父と子の究極の愛が胸を打つ感動作です。
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