今日は何の日?
今日はピーターパンの日。
1904年(明治37年)のこの日、イギリスの劇作家ジェームス・バリーの童話劇『ピーターパン』がロンドンで初演されました。
このことにちなんで。
ということで今回はこちら。
東京ピーターパン(角川文庫)
小路幸也
人身事故を起こしてしまったサラリーマン、伝説にギタリストでありながら、今はホームレスとして生活する男性、そしてバンドマン。ひょんなことから彼らがたどり着いたのは、引きこもり中の高校生が住む土蔵。
彼らが出会ったとき、起こったキセキとは…?
大人にならず、子供のまま留まろうとするピーターパン。
そんなピーターパンになぞらえているのかな?諦めきれない夢をぼんやりと抱えている大人たち。
ホームレスのシンゴさんがいいですね。清潔を心がけ、平穏に暮らすことを祈っている。
シンゴさんの落ち着きがありがたく、この場には必要不可欠な人物でした!
そんなシンゴさんを見守る吉川さんもよかったな。
それぞれが自分の生活を守ることに必死です。
でもみんなが揃い、まるで暗黙の了解とでもいうようにある一つの嘘に乗っかっていったとき、明るい扉がパァーっと開かれたような気がしました。
嘘をつないでつないで…そこがとても微笑ましくもありました。
ここで起こったキセキによって、みんなの人生が劇的に変わったわけではないけれど、楽しくて大切な時間だったことは確かでしょう。
わかりやすいストーリーで、気軽に楽しめる1冊です!
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