今日は何の日?
今日は終戦の日。
1945年(昭和20年)8月14日、日本政府はポツダム宣言を受諾し、翌15日の正午に昭和天皇による玉音放送によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。
第二次世界大戦の終結でした。
ということで今回はこちら。
帰郷(集英社文庫)
浅田次郎
帰るべき家を亡くした帰還兵、高射砲の修理にあたる職工、戦後の遊園地で働く青年…
戦争に巻き込まれ、運命を大きく変えられてしまった人々の戦中、戦後を描く短編集。
難しい漢字も多く理解できなった部分もありましたが、心に響くものがありました。
それだけでも読んでよかったと思えます。
それぞれのエピソードが切なくて…
「帰郷」(本作では旧漢字)の中の戦死したことになっていた一人の帰還兵。妻のその後を知りどんな気持ちであったか…
「鉄の沈黙」の志茂さんの「しもしも」はちょっとおもしろかったけど、でも切ないんです。砲撃シーンは胸がザワザワしました。
「夜の遊園地」の勝男はなんとよくできた子だろうと感動😢
遊園地が嘘の世界…そんな風に思わなければいけない時代になんとも言えない感情が沸いてきました。
今なら遊園地は立派な娯楽だと言えるのに。
「金鵄のもとに」は私の中で一番の衝撃作。かなり追い詰められた状況と悲惨さを物語っていました。
生き残ったからには何としても生きてやる、そんな強い気持ちがそこにはありました。
戦争はむごい。むごすぎる。
戦争文学の長編は挑戦しづらい…そんな人にぜひ手にとってもらいたいです。
戦争の記憶を少しでも語り継いでいけるように…
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