今日は何の日?
今日は東京駅完成記念日。
1914年(大正3年)のこの日、東京駅の完成式が行われました。
ということで今回は東京駅を舞台にしたこちら。
ドミノ(角川文庫)
恩田陸
一億円の契約書を待つ締め切り直前のオフィス、オーディション中に下剤を盛られた子役の少女、別れを画策する男性、待ち合わせ場所にたどり着けない老人…
偶然東京駅に居合わせた27人と一匹の登場人物たち。
ドミノが倒れていくように次々と絡み合い、あれよあれよと進んでいくパニックコメディ。
とにかく登場人物が多い!
把握するのが大変そう…と思われますよね?でもなぜか混乱することもなくポンポン読み進められちゃうんです。
各章がとても短いことと、それにともなうスピード感!
読んでいてイヤな予感しかしないのですが、ハラハラドキドキ楽しませてくれます。
これでもかってくらい不都合な方向に展開していき、そんなバカな…と思うことも起こります(笑)
これだけの人物たちを絡ませ、うまくまとめあげるなんて至難の業なのでは⁈
しかもどの人物たちも個性がちゃんと活きていて、それがまたすごい!
「ドミノ」というタイトルがぴったりの傑作です!
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ドミノin上海も出ております。文庫化が待たれます!