今日は何の日?
今日はスープの日。
日本のスープ業界の発展を目指して、1980年(昭和55年)にスープ製造企業などにより結成された日本スープ協会が制定。
日付は温かいスープをよりおいしく感じることができる冬の季節で、「いつ(12)もフーフー(22)とスープをいただく」という語呂合わせからだそう。
ということで今回はこちら。
それからはスープのことばかり考えて暮らした(中公文庫)
吉田篤弘
路面電車が走る町に越してきた青年。サンドイッチ店「トロワ」の店主と息子や大家のマダムとの交流、そして銀幕の女優に恋をした青年は時を越えてある女性とめぐり会う。
実は今作は、吉田篤弘さんの「月舟町シリーズ」と呼ばれる3部作の2作目なのです。
が、今作から読んでも問題なく楽しめました。
吉田篤弘さんというと、独特の空気感が魅力。
今回もフワッとあたたかな空気が漂っているのを感じられました。
かといって幻想的な感じではなく、現実のささやかな日常を描いています。
とにかく優しい時間が流れているんですよね。
主人公オーリィ君の“あおいさん”に対する熱意はすごい!
そんな“あおいさん”が一体どんな人なのかすごーく気になってきます。
何気なく人と人がつながっていく。
そしておいしいスープのおかげか、みんながスラスラと心の内を語ってくれる。
とってもいとおしい登場人物たち。
スープのようにあたたかく、味わい深く、心に沁みる作品でした。
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