11月4日 今日は「いい刺しゅうの日」

今日は何の日?

今日はいい刺しゅうの日。

大阪に事務所を置き、全国の刺しゅう業者などによって組織された日本ジャガード刺繍工業組合が制定。

日付は「いい(11)刺(4)しゅう」の語呂合わせから。

手刺しゅうや機械刺しゅうなど、さまざまな刺しゅうに関心をもってもらうことが目的だそう。

ということで今回はこちら。

刺繡する少女(角川文庫)

小川洋子

僕は12歳のひと夏を高原の別荘でともに過ごした少女と20年ごしに再会する。ここは終末期を迎えた母が入院するホスピス。彼女は今も昔もただただ刺繡をしていた。

表題作「刺繡する少女」他、美しく恐ろしく残酷な全10個の物語。

やはり小川洋子さんの紡ぐ物語は美しい。

静謐ではかなくて、どこか遠い国のお話のような感じ。

印象的だったお話をいくつか。

「森の奥で燃えるもの」は耳の中のぜんまい腺を取り出され収容されている人のお話。

最後にゾクッとする展開が待っています。

「ケーキのかけら」は、はじめから不穏で不気味な雰囲気は漂っていましたが、滑稽に思える部分もありました。ただ最後はまさかの展開が…。

「アリア」は1年に1度だけ訪れる叔母との1日を描く、余韻を残す作品。

叔母にとってのこの1日が生きがいなのかもしれないなと思いました。

「残酷物語」とあらすじに書いてあったので、正直ちょっとビビっていたのですが(笑)

びびるほど恐ろしくはなく、ほどよい怖さでちょうどよかったです。

小川さんの世界観を堪能できる短編集です。

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2022年11月
ブログ運営者
そら

◆小説が好き
(ホラー、ファンタジー、
 時代小説は好みません😅)
◆月に15冊が目標
◆好きな作家:原田マハ、
 湊かなえ、江國香織、
 寺地はるな、など
◆これまで読んだ文庫本は
 600冊ほど(紙派です)
◆猫と共に暮らしています
 (=^・^=)

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