今日は何の日？
今日はデパート開業の日。
1904年（明治37年）のこの日、東京・日本橋の「三井呉服店」が「三越呉服店」と改称し、日本初のデパート形式での営業を開始しました。
ということで今回はこちら。
百貨の魔法（ポプラ文庫）
村山早紀
時代の波に抗えず「閉店が近いのでは？」と噂される星野百貨店。ここで働くエレベーターガール、コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、などなど。みんながデパートを守ろうと今日も売り場に立ち続ける。
そんな人たちと館内に住むと語られている白猫が織りなす、魔法のような物語。
とても素敵な、キラキラとした美しい物語でした。
登場する人たちみんなが、なんと心がきれいで純粋なことでしょう。
みんなの口から愚痴や悪口が出てくることはほとんどなく、みんな星野百貨店が好きなんですよね。
活き活きと楽しそうに働いていて、いい職場なんだなと思いました。
百貨店のステンドグラスに描かれた白い子猫には、願いを叶える魔法を使えるという噂があります。
それぞれ切ない過去や事情を抱えている人たちで、白い子猫に願いはするが、自分でがんばってみようと思うところが素敵でした。
夢と現実が入り混じり、でもそれぞれのエピソードがつながっていき、とても幸せな気持ちになりました。
心がほぐれていく感じを味わえます。
少々うまくいきすぎできれいすぎる感じもありますが、これは魔法の力ということで✨
本当に素敵な百貨店で、こんな百貨店なら働きたいし、ゆっくり買い物を楽しみたいな～という気持ちにさせられました。
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